木洗い

無垢の木がたくさん使われてる木造建築。
天然の木材は時間が経つにつれ、表面に木材内部から樹液分やアクがにじみ出てきます。
さらに劣化が進むと、これが紫外線や雨風などによって濃い飴色のようなすすけた汚れとなってしまうのです。

このような汚れを上から塗ってしまうという手もありますが、それでは木独特の風合いや肌触りが失われてしまいます……。
しかし「木洗い」であれば、汚れてしまった木をキレイに洗浄するので、塗り替えることなく木本来の美しさを取り戻すことができます。

お住まいの木でできた床や壁に、黒ずんだ汚れが見られたら、ぜひ当方までお問い合わせください。
当方の木洗いで、美しい建物へとよみがえらせましょう!

 

木洗いの工程

一言に「木洗い」といっても、その内容は「あく洗い」「シミ抜き」「日焼け落とし」「かび落とし」とさまざま。汚れの質に応じて薬品を替えることで、汚れをキレイに取り除いていきます。

1.あく洗い
はじめにもっとも頑固な汚れを取り除く作業です。
過酸化水素水を主成分とした薬品を、硬めの刷毛で擦りながら塗布し、しばらくそのまま放置。
汚れが浮き出てきたところをしっかり確認し、水だけつけた刷毛で洗い流します。
この工程がもっとも大切で、この時点で汚れを残してしまうと後々まで残ってしまうため、念入りに行います。

2.シミ抜き
あくを取り除いた後、落ち切らなかった紫外線の「シミ」と「シミの素」を取り除くため、専用の薬品を同じように刷毛で塗布していきます。
この工程は、洗い流すといった作業ではなく、薬品によって化学反応を起こさせて「シミ」と「シミの素」を消す作業。
そのため「あく洗い」の時より柔らかい刷毛を使用し、薬品を染み込ませるように塗っていきます。

3.漂白
この段階になると、汚れは除去されていますが、紫外線による「日焼け」が残っているため、薬品を替えて漂白を行います。
またこの薬品は「シミ抜き」で使用した薬品を中和する働きがあるため、日焼けがない場合でも行うことが大切です。

4.仕上げ
最後に木に残っている薬品をしっかりと拭取り、研磨剤を使用しながら余分な黒ずみを取り除き完成です。

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